東京大学大学院情報学環教授。1963年名古屋市生まれ。ロイター通信東京支局記者、東京大学社会情報研究所助手、ドイツ、バンベルク大学客員研究員を経て現職。2016年4月から2017年3月まで、ノースウェスタン大学、ロンドン大学、ベルリン自由大学客員研究員。著書『メディア不信 何が問われているのか』岩波新書、2017年、『<オンナ・コドモ>のジャーナリズム ケアの倫理とともに』岩波書店、2011年(第4回内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞受賞)、『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス 13局男女30人の聞き取り調査から』(谷岡理香と共編著)大月書店、2013年、ほか。専門: ジャーナリズム/マスメディア研究。

ホームページ:http://www.hayashik.iii.u-tokyo.ac.jp/

記事・論文

震災から報道機関の「公共性」を問い直す

林 香里

報道機関は私企業である前に、人々の知る権利に奉仕し、自由社会における民主主義政治を維持する公共的役割を担う機関である。とくに、政府や大企業といった権力が我々の命にかかわる情報を隠蔽・改ざ...

続きを読む